2022.03.28 民法改正・成年年齢の引き下げについて
2022年4月1日より,成年年齢が20歳から18歳に引き下げられます。
このような改正がなされた背景には,18歳,19歳の方の自己決定権を尊重や世界的には成年年齢を18歳とする実例が多いことなどがあげられています。
この改正で,18歳,19歳の方は,親の同意を得ずに,様々な契約をすることができるようになる一方で,これまでは親の同意を得ていなかった場合に原則として行使できた未成年者取消権の行使が制限されることになります。ただし,改正後も飲酒・喫煙や,競馬・競輪などの行為については,依然20歳という年齢制限が維持されるものもあります。また,2022年4月1日より前に18歳,19歳の方が親の同意を得ずに締結した契約については,施行後も引き続き取り消すことができるなど,個別の行為の扱いについては,規制の趣旨や取引時期などにより結論が異なりますので,注意が必要です。