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Column コラム

2019.08.19 配管からの水漏れは、誰が責任を負うのか?

マンションの給排水管からの水漏れについては、誰が責任を負うのでしょうか?
水漏れが、共用部分の配管の管理上の問題による場合には、管理組合又は各共有者が負担すべきであり、特定の区分所有者のみが負担するものではありません。
従って、水漏れが発生した給排水管が共用部分の場合には、水漏れ事故の賠償責任を負うのは、管理組合又は各共有者となりますので、まずは、水漏れ箇所が共用部分なのか専有部分なのかを確認する必要があります。
この共用部分に該当するのか否かは、通常、管理規約などで規定されていますが、ここで明確ではない場合には、当該配管が設置された場所や当該配管の機能、点検清掃等の管理の方法などの事情を総合して判断するものと考えられます。標準管理規約などでは、「給水管については、本管から各住戸メーターを含む部分が、雑配水管及び汚水管については、配管継手及び立て管が共用部分である」とされています。

水漏れの問題は、漏水が他の住居に及んでしまった場合は、比較的多額の損害を複数の隣人に与えてしまうものですので、えてしてトラブルになりがちです。
このため、きちんと事情を整理して無用なトラブルを回避するためにも、共用部分の範囲など、相手方の説明に納得のいかない部分などがある方は、お気軽にご相談ください。

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